排出ゼロへ対策不可欠
地球温暖化が猛威を振るっている。死者を出すほどの高気温や山火事に加え、台風を含めた暴風雨による被害額が2020年に世界で約10兆円に達した。洪水は5兆円を超え、さらに生態系や農業など多くの分野で被害が広がる。欧米各国や日本が掲げた温暖化ガス排出「実質ゼロ」の実行が、危機の加速を食い止めるために不可欠だ。北米では寒冷地でも気温が上昇する。カナダでは6月に49.6度を記録し約570人の死者が出た。欧米の大学や気象機関は「人為的な気候変動がなければほぼ起こりえない」とする。生態系にも影響が及ぶ。農作物を食い尽くすサバクトビバッタの大群がアフリカから中東や欧州、アジアなど20カ国以上に押し寄せる。気候変動は生命と財産を危機にさらし、アフリカや中南米では飢饉や地域紛争を引き起こしている。脱炭素が停滞した場合のリスクを認識し直し対策を加速させなければ、世界の持続可能性は危うさを増す。
※私たち㈱シェノンの「HCG極」は二酸化炭素排出量をほぼゼロにし、コスト削減も可能にします。
