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脱炭素燃料の世界市場、50年に8倍の236兆円 

脱炭素燃料の世界市場、50年に8倍の236兆円

調査会社の富士経済(東京・中央)は水素やeメタンなど「カーボンニュートラル燃料」の世界市場についての予測をまとめた。市場規模は2050年に236兆円と、22年の実績比で約8倍に成長する。航空機や船舶、発電向けの需要が伸びる。50年時点でガソリンや石炭などの化石燃料の比率を逆転する。燃料の世界市場を化石燃料、カーボンニュートラル燃料に分けて算出した。燃料全体の市場規模は50年に438兆円と、22年比で3割落ち込む見通し。燃料を使う既存製品で電化が進むほか、再生可能エネルギーへの置き換えが増えるためだ。天然ガスを改質し、生成時に出る二酸化炭素(CO2)を回収するブルー水素は30年に3830億円、50年に2兆889億円に伸びるとみる。米国、カナダ、オーストラリア、中東などで製造設備が稼働し、需要の大きいアジアなどへの輸出が進む。水を再生エネの電気で分解してつくるグリーン水素は30年に6367億円、50年に3兆4260億円に達する。米国や中国、インドや南米で大規模な太陽光発電所などを生かした製造が盛んになる。製造の過程でもCO2が出ないことから、ブルー水素よりもグリーン水素のほうが市場が大きくなると予測する。都市ガスの代替に使えるeメタンは50年に2兆6640億円となる。グリーン水素の普及に伴ってコストダウンが進むとみる。合成燃料は62兆5950億円と大きな市場に育つ。グリーン水素とCO2を反応させてつくる。欧州連合(EU)は35年以降、合成燃料を使う場合に限ってエンジン車の販売を認める。規制によって需要が増え、35年以降に市場が急拡大する。欧州内のほか、主にグリーン水素の供給地での生産が進む。

 

※日経GXより引用

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