中小の取り組み、段階ごとに支援
横浜銀行がSDGsの取り組みを後押しする融資メニューを拡充している。設定した目標の達成度に応じて金利を優遇する融資などに加え、SDGsの達成状況を評価するサービス「SDGs事業性評価」で一定水準に達した企業に限定した融資商品の取り扱いを始めた。「SDGs事業性評価」は横浜銀行が他行に先駆けて始めたサービス。環境への配慮や地域への貢献など独自に定めた50項目に基づき、SDGsの達成状況を無料で評価する。2021年10月の開始から、これまでに150件実施した。この評価結果を生かし、一定以上のスコアを獲得していれば利用できる融資「はまぎんSDGs事業性評価融資ファンド はばたき」を始めた。横浜銀行は2019年に、経営に関心のある中小企業向けの「SDGsフレンズローン」を始めた。人員など取り組む体制を整えやすい大企業と異なり、中小企業はこれからとあって「啓発に重きを置いた入り口」との位置づけで実績を積み上げてきた。22年2月末迄に5600件8,000億円の融資を実行している。最近では中小企業の間でも、SDGsへの取り組みに対する切迫感が高まっている。実際、「取り組みの差でコンペに敗れたという取引先もあった」と同行の担当者は打ち明ける。SDGsへの取り組みは銀行側にとっても不可欠となっている。
※弊社全自動装置は現状対比で約95%以上の脱炭素化を図れます。