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温暖化の次、脅威は生物喪失

もう一つのCOP「新目標」焦点

「生物多様性も気候変動と同時に大事」エジプトで開催中のCOP27では気候変動と密接に結びつく生物多様性の問題も議論になっている。もう一つのCOPである国連生物多様性条約締約国会議(COP15)が12月に開かれ、自然保護の新たな国際目標を設定できるかが焦点になる。世界経済フォーラムが22年に公表した報告書でも、生物多様性の問題を今後10年の深刻なグローバルリスクの3位に挙げた。英政府が21年に公表した報告書は「人類は資産ポートフォリオの管理に失敗した」と省みた。1992年から2014年までの間に人が生産した資本は世界の一人あたりで2倍になったが、生物が価値を生む「自然資本ストック」は40%近く減少した。世界自然保護基金が哺乳類や鳥類、魚類などを調べた報告書によると1970年~2018年に野生生物の63%~75%が減った。食材となるサメやエイは75%も減り、持続可能性が危ぶまれる。自然破壊で世界のGDPの半分にあたる44兆㌦が影響を受けるとの予測もある。生物多様性の保全は温暖化対策と背中合わせだ。温暖化対策を進めなければ、海水温が上昇して珊瑚は白化する。コメの品質も落ちる。気候変動と生物多様性という地球規模の課題に対して国際協調できるかが試されている。

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