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G20、途上国に66兆円を

グテレス事務総長 寄稿

国連のアントニオ・グテレス事務総長が日本経済新聞に寄稿した。グローバルな金融システムが短期の利益を追求するあまり機能不全を起こし、発展途上国に資金が行き渡っていないと指摘。国連のSDGs達成に向けて、必要とする国々に少なくとも年5千億㌦(約66兆円)規模の長期資金を提供する刺激策の採用を20ヵ国・地域(G20)に呼びかけた。銀行を救済出来るのなら途上国の希望も救えるはずだ。米国とスイスの主要な銀行を守る為に、週末の数日間で数千億㌦が投入された。ところが、気候変動や新型コロナウイルス禍など危機の連鎖に対処するため奮闘する数多くの途上国に対して同様の救済措置がとられることはない。途上国は資金を調達しようにも先進国の8倍の利払いを求められ、投入できる財源にも限りがある。低所得国の6割は債務返済に支障があるかリスクが高い状態にある。その割合は15年比で倍増した。20年以降、アフリカ諸国は医療費よりも債務返済に多く出資する。事情は様々かもしれないが、根底に構造的な問題がある。つまり、機能不全に陥ったグローバルな金融システムは短期の利益ばかりを追求し、資金の提供が少なすぎ、かつ遅すぎるのである。

SDGs 達成へ投資促進

SDGsでは取組みの期限とする2030年が刻一刻と近づく。だが、「誰もが医療や教育、適正な労働、きれいな空気と水、健康的な生活環境を享受できる世界を達成しよう」というゴールは手のひらから滑り落ちようとしている。実現には3つの領域での行動を要する。第1に私たちは債務リスクの高まりに対応しなければならない。債務証書には危機下では支払いを停止する災害条項やパンデミック(世界的大流行)条項を取り組むべきだ。第2に譲与に近い条件での長期融資は必要とする全ての国に対して増やす必要がある。持続可能性を高めるための長期的で生産的な投資は気候危機と闘い、適正な雇用を創出し、成長を刺激する。第3に、有事・緊急時の融資を拡大しなければならない。緊急融資は最も困っている国々に自動的に行なわれるべきものだ。しかし途上国よりも先進国が多くを受け取っており、不平等を拡大させているのが現実だ。SDGsは私たちを未来へと先導する道筋を進みゆく乗り物のような存在だ。世界は今すぐ乗り込まなければならない。※私たちシェノンのHCGは二酸化排出量を大幅に抑制できる効果があります。

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