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熱波・水害 世界で猛威

経済損失「2029年までに420兆円」

世界を襲う熱波が広がり、干ばつや水害などの異常気象が増える。世界の平均気温は過去最高を更新し、南米ペルー沖の海水温が上がる「エルニーニョ現象」で今夏は気温がさらに高まる可能性がある。専門家はエルニーニョによる経済損失は2029年までに最大3兆ドル(約420兆円)にのぼると見積もる。世界気象機関(WMO)は10日、世界の7日の平均気温は17.24度で、過去最高だった16年8月16日の16.94度を上回ったと発表した。先月は観測史上もっとも暑い6月となり、7月第1週目も最も暑い1週間となったとみられると明らかにした。世界の平均気温は長期的に上昇傾向にある。20年の平均気温は1850~1900年の平均気温に比べ1.1度高かった。欧州では2012年~21年の間に陸地の平均気温が1.9度も上がった。22年5月末から3ヶ月ほどで6万1000人超が熱波関連で亡くなった。

豪雨45年で3.8倍

人類による温暖化ガスの排出増などで既に気温が上昇する中、今年は4年ぶりの発生となるエルニーニョ現象がさらに温度を高める恐れがある。「エルニーニョの発生が猛暑を引き起こす可能性を大幅に高めるだろう」WMOのターラス事務局長は7月4日の声明で警戒を呼びかけた。気温が上昇すれば大気中の水蒸気が増え、大雨のリスクも高まるとみられている。日本の気象庁気象研究所によると、国内で7月に降った「3時間雨量が130㍉以上」の豪雨は1976年から20年までの45年間で約3.8倍に増えた。メキシコ北西部では6月末に49度を記録した。同国政府は6月に異常な暑さが原因で死亡した市民が104人にのぼったと発表した。米南部テキサス州でも厳しい熱波で死者が相次いだほか、中国やインド各地も猛暑や熱波で死者が相次いだほか、中国やインド各地も猛暑や熱波に見舞われている。異常気象を食い止めるには温暖化対策を地道に進めるしかないが、各国の取組みは鈍い。国際社会は「世界平均気温の上昇を産業革命前に比べて1.5度以内に抑える」目標を共有する。だが各国の現状の温暖化ガス削減目標では、気温は2度以上、上昇してしまい、目標達成は遠い。こうした状況で11月にはアラブ首長国連邦(UAE)で第28回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP28)が開かれる。議長国UAEのスルターン・アル・ジャベール産業・先端技術相は「1.5度目標は揺るがない」と強調する。有効な具体策を打ち出せるかが焦点だ。※弊社は自社製品を通じ、化石燃料を使用せずに生ごみを消滅させることで炭素排出抑制に寄与しております。

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